【お詫び】JR九州高速船株式会社における安全確保に関する重大な問題の発生について

 
 当社グループであるJR九州高速船株式会社は、2023年6月に国土交通大臣より輸送の安全に関する命令を受け、それに対して同社から改善報告書を提出し、安全の確保を行った上での安全運航を誓っておりました。

 それにもかかわらず、2024年8月6日の国土交通省の監査におきまして、改善報告書の内容を順守せずに安全を無視した上で、クイーンビートルを運航していた事実が判明しました。

 本事案につきましては、国土交通大臣から9月17日に受けた命令に対し、10月31日に改善報告書の提出、安全統括管理者及び運航管理者の解任、選任の届出を行いました。

 また、9月3日に設置した第三者委員会より、11月21日に調査報告書を受領いたしました。調査報告書に記載の調査結果及び提言を真摯に受け止め、11月26日に今後の再発防止策等について発表いたしました。

 その後、クイーンビートルの運航再開に向けて、JR九州高速船の安全管理体制を見直し、会社全体での安全意識の醸成に取り組むとともに、船体のハード対策を検討してまいりましたが、外部の専門家のご意見も賜り検討する中、ハード対策を施しても船体へのクラック発生のリスクを完全に払拭することができないため、当社は、運航再開に向けた確実な安全が担保できないと判断しました。その上で、今後の継続的な事業運営等を総合的に勘案した結果、JR九州高速船の船舶事業から撤退することを12月23日に決定いたしました。

 クイーンビートルの運航再開をお待ちいただいたお客さま、運航再開に向けて協力いただいた皆さまのご期待に沿えなかったことを深くお詫び申し上げます。

 長年にわたりJR九州高速船の日韓航路等を支えてくださった皆さまに心より感謝申し上げます。

 なお、現在行われている福岡海上保安部の捜査につきましては今後も真摯に対応して参ります。

本件に関わる発表資料は、以下のとおりです。