JR九州 環境報告2018

トップメッセージ

地球環境保全、特に地球温暖化防止の取り組みは、21世紀における世界共通の重要な課題の一つです。2018年10月「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第48回総会」では、「産業革命以前と比べた世界的な平均気温の1.5℃上昇」が、早ければ2030年にも到達すると報告されました。かけがえのない地球環境の恵みを将来につなぐためには、2015年に国連で採択された「継続可能な開発目標(SDGs)」や「パリ協定」の重要性を認識し、これまでのライフスタイルやワークスタイルを見直していくことが求められていると言えます。

このような中、JR九州グループは「JR九州グループ中期経営計画2016-2018」において、「地球環境保全活動を通した持続可能な社会づくりへの貢献」を重要な経営方針の一つに位置付け、これまでにLED照明の導入等による効率的なエネルギー利用や資源の有効活用、廃棄物の削減等に継続的に取り組み、2016年度には日本初の交流電化方式の架線式蓄電池電車「DENCHA」を投入しました。現在、新たな省エネ型車両の開発にも着手し、試験走行を重ねて営業運転・量産化を目指しています。

JR九州グループとして、本報告においてお示ししている地球環境保全に関する活動(Environment)を今後一層推進していくとともに、人権やダイバーシティ等社会課題への取り組み(Social)、コーポレートガバナンス強化(Governance)の視点をもった「ESG経営」に積極的に取り組み、持続可能な社会の構築に向けて尽力してまいります。

2018年11月

青柳 俊彦

代表取締役社長
青柳 俊彦