九州旅客鉄道株式会社 プロジェクトリーダー
「ふたつ星4047」が走り出すまでのストーリーと、運行開始を支えたプロジェクトリーダーの、今の「ふたつ星4047」に対する想いについてお話を伺いました。
「ふたつ星4047」誕生にはたくさんの人々の想いがあります。
地域、列車、商品・・・さまざまな面で携わって頂いた方からの
メッセージをシリーズでお送りします。
「ふたつ星4047」が走り出すまでのストーリーと、運行開始を支えたプロジェクトリーダーの、今の「ふたつ星4047」に対する想いについてお話を伺いました。
地域の特産品である「みかん」と新規品目「アボカド」を通じて伊木力(いきりき)地区をもう一度活性化させることを目標に営農しています。ふたつ星4047で販売している「伊木力柑橘ジュース」。平野さんのこだわりが詰まった柑橘ジュースそして平長農園についてお話を伺いました。
佐賀県嬉野市で四代続く茶農家「副島園」の副島仁さま。「ふたつ星 4047」にぴったりのお茶を提供するため、専用茶畑をつくっていただきました。こだわりの茶畑で収穫した茶葉のみを使用するオリジナルのうれしの茶について、誕生秘話を伺いました。
ふたつ星4047で販売している「長崎スフレ」。
車内で焼き立てのスフレを提供するという至難の業に挑んで頂いた『ママン・ガトー』の本田さまに“サクッフワッ”な熱々スフレの誕生秘話を伺いました。
「ふたつ星4047」の立ち上げメンバーであるJR九州サービス課の皆さま。こだわりの車両だけでなく、車内でのおもてなしや体験などソフト面あってこそ“D&S列車”です。皆さまに愛される観光列車を目指し準備を進めてきた客室乗務員の皆さまにお話を伺いました。
「鹿島酒蔵ツーリズム」とは鹿島の酒蔵を巡りながら食や文化、歴史を全身で楽しむ旅のことです。全国に先駆けて“酒蔵ツーリズム”をスタートさせた立役者・中村さまにお話を伺いました。
「ふたつ星4047」車内で販売しているカラフルなアイスソルベ♪運行開始にあわせてオリジナル商品を作ってくださったアイスソルベ専門店「アール・サンク・ファミーユ( R CINQ FAMILLE )」オーナーの松尾さんにお話を伺いました。
「ふたつ星4047」午後便の停車駅である“千綿(ちわた)駅”。この駅舎内に2022年OPENしたのが「ミドリブアトリエショップ」という花屋さんです。海を望む木造駅舎の千綿駅を守り、東彼杵(ひがしそのぎ)町を盛り上げる・・・注目のミドリブスタッフさんにお話を伺いました。
「ふたつ星4047」の車両を製作するJR九州エンジニアリング株式会社の橋本昌紀さんにお話を伺いました。新たなD&S列車の誕生秘話や改造に関する想いについて教えていただきました。
JR千綿駅構内にある花屋さん。
営業時間:10:30-14:00定休日:火曜 水曜
ふたつ星停車の際はお出迎え予定(臨時休業の場合もあります)
※営業時間内は、JR乗車券販売・駅スタンプ有り
飯塚陽子さん(写真左)
堤彩子さん(写真中央)
下野惠美子さん(写真右)
「ふたつ星4047」午後便の停車駅である“千綿駅”。
この駅舎内に2022年OPENしたのが「ミドリブアトリエショップ」という花屋さんです。
海を望む木造駅舎の千綿駅を守り、東彼杵町を盛り上げる・・・注目のミドリブスタッフさんにお話を伺いました。
ふたつ星の停車駅となる「千綿駅」について魅力を教えてください。
レトロな駅舎とホームから海が望めるフォトスポットとしても有名な千綿駅は、一度くるとまた来たくなると言われる魅力的な駅です。東彼杵は時間がゆったりと流れる町。駅の近くには素敵なショップも多いので、のんびりゆったりと千綿駅周辺を楽しんでほしいです。個人的には運がいいとみられるスナメリの姿もおすすめです。ベタ凪の日は見つかるチャンスがあるかも・・ぜひ探してみていただきたいですね♪
今年OPENされた「ミドリブアトリエショップ」はどんな想いで始められましたか?
「店を持たない花屋」として東彼杵町千綿を拠点に活動していた花屋ですが、そのコンセプトを覆してでも店舗を構えたいと思えるくらい千綿駅が魅力的で・・・地元の人にも乗客の皆さんにも花・緑のある生活を広げていきたいです。ミドリブは3人のママさんスタッフで運営しており、「駅に花屋ができたらジブリみたいな世界観になるね♪」とワクワクしながらオープンさせました。 ※ミドリブさんについて詳細はこちらをご覧ください http://kujiranohige.com/shop/3140
下野さんにとって東彼杵のおススメポイントはどんな所ですか?
・・・等々、沢山あります。魅力的なお店はもちろん、地元で生まれ育った人も移住してきた人もユニークであたたかな方の多い東そのぎの“人”にぜひ会いに来ていただきたいです。
観光列車「ふたつ星4047」について一言お願いします!
これまで佐賀長崎エリアに通っていなかった観光列車が私たちの町にやってくる!という
ワクワクでいっぱいです。今までよりたくさんの出会いや感動が待っている気がして
“新しい風が吹く”ことを期待しています!
先日水戸岡先生の観光列車を内覧しましたが、こだわりの緻密なデザインに圧倒されまして。
写真では伝わらない空気感があると感じたので、ぜひ今回のふたつ星4047にご乗車いただき
リアルでしか感じられない感動を多くの人に体感してほしいです。
ふたつ星が千綿駅に停車する際には、ミドリブとして花とともにお出迎えしたいと思います。停車時間の間は、千綿でしか
撮影できない写真を撮っていただいたり、趣あるポストにお手紙を投函する等・・・短い時間ではありますが楽しんで頂けると嬉しい
です!ミドリブとしても時期に応じたおもてなしを考え中ですので、ホームページで最新の情報をチェックいただきご乗車ください♪
※ミドリブHP(http://midoribu.com/)で最新の情報をチェックいただきご乗車ください♪
写真提供:(一社)長崎県観光連盟
(写真上段左より)吉田 雄貴、村上 雄大、宮本 準平、岩下 剛、田畑 祐磨、重谷 典志、大塚 義文、手嶋 秀幸、辻 譲太
(写真下段左より)三谷 圭二、西山 輝、射場 健伶来、橋本 昌紀、本田 裕介、池田 拓朗、村上 時人
「ふたつ星4047」の車両を製作するJR九州エンジニアリング株式会社の橋本昌紀さんにお話を伺いました。新たなD&S列車の誕生秘話や改造に関する想いについて教えていただきました。
「ふたつ星4047」の車両について、橋本さんはどのように携わっていらっしゃるのでしょうか?
作業工程管理・材料管理・製作図面管理等、製作に関する管理業務を中心に行っていますが、時に製作スタッフと一緒に汗を流し、作業が難航した際は製作スタッフ一同でどの様に進めていくのか議論したりと「ふたつ星4047」の工事完遂に向けて日々奮闘しております。
改造にあたってワクワクした点、非常に苦労した点があれば教えてください。
列車はオーダーメイドで製作するので魅力的ですが、だからこその苦労もあります。通常は使わない素材を今回使用したため、その素材に合った加工をするという工程が非常に難しかったです。D&S列車の製作は回数を増すたびに技術革新しており、その技術と向き合うことで我々も成長させていただきました。今までにない新技術に挑戦することでワクワクしていました。
完成したらお客さまにぜひ見ていただきたい「ふたつ星4047」の見どころを教えてください。
このたび私達が製作を手掛けた「ふたつ星4047」については木・銅・チタン・大理石といった様々な素材が使われております。1つひとつの素材の加工が繊細で失敗の許されない作業の連続でした。まさに製作スタッフ一同の『職人魂』の想いを感じていただければ大変嬉しく感じます。ご乗車の際には、木の温かみを感じ、銅の綺麗な光沢を見て、チタンの高貴な輝きに目を瞠り、大理石の重厚感等、その素材が持つ味わいと風合いを感じていただければと思います。
観光列車「ふたつ星4047」について一言お願いします!
JR九州エンジニアリングの技術の粋を結集させて「ふたつ星4047」の製作をさせていただきました。秀逸したデザインを忠実に再現できたのではないかと思います。ご乗車されるお客さまの幸せな旅の一部に携わる事が出来て心より感謝いたします。これからも安全・安心・快適な車両提供を目指してまいります。
それでは、みなさま良い旅を・・・『To Travel is to Live』。
パティシエが作るケーキの様なアイスを楽しめる雲仙市小浜町裏通りにあるお店。小浜散歩のお供にどうぞ♪
営業時間:10:00-17:00定休日:不定休
駐車場:3台あり
電話番号:0957-60-4522
住所:長崎県雲仙市小浜町北本町114-6
新1角楼ビル1F東1号
「ふたつ星4047」車内で販売しているカラフルなアイスソルベ♪運行開始にあわせてオリジナル商品を作ってくださったアイスソルベ専門店「アール・サンク・ファミーユ(R CINQ FAMILLE)」オーナーの松尾さんにお話を伺いました。
「アイスソルベ」って・・・・なんですか?
“アイスソルベ”は私が作った造語です。30年以上パティシエをしてきた経験から「パティシエがアイスを作ったらどうなるかな?」と考え、試行錯誤しながら作り上げたアイスバーです。
時期によっていろいろなアイスソルベを作っています。さっぱりとした果物系もあれば、ピスタチオやショコラなどパティシエらしい“ケーキのようなアイスソルベ”もお客さまに人気です。
唯一無二のアイスソルベ、そして「ふたつ星」車内販売商品の魅力・こだわりについて教えてください!
島原半島は果物を作っている人も多く、これまで繋がってきた農家さんがつくる旬の果物・野菜を活かしたアイスソルベをお店で販売しています。全国各地でパティシエをして培ってきた技術によって、地元産食材を最大限生かしたい想いが強いです。
今回はふたつ星4047ならではの商品を・・・ということでご依頼いただき熟考した結果、「地元のなしとブルーベリーを使ったオリジナルアイスソルベ」をつくりました。自信作です!ふたつ星にご乗車されるお客さまにアイスソルベを楽しんでいただくことで、長崎の魅力を知ってもらえたら非常に嬉しいです。
松尾さんにとって長崎エリアのおススメポイントはどんな所ですか
温泉街である雲仙市小浜町には是非来ていただきたいです。お勧めのポイントは・・・
2022年デビューの観光列車「ふたつ星4047」について一言お願いします!
最近列車の旅の魅力を知り、家族でも楽しんでいるところです。子どもが3人いますが、車窓を見ながら現在地を一緒に調べたり会話したり・・・移動時間も楽しめるゆっくりとした旅は我が家に合っています。(即席の旅よりも子どもとの関係も良くなる気がしてます^^)
今回運行開始する「ふたつ星4047」は長崎の海をゆっくり楽しめる列車だと思います。新幹線と組み合わせたりレンタカーを活用したり・・・自分に合った旅をカスタマイズして、これまでよりもっと西九州を楽しんでいただきたいです。行ってみたい西九州だけで終わらず、“また来たくなる西九州”を目指して地元のみんなと地域を盛り上げていくつもりですので今後の小浜にご期待ください!
■最新情報はお店のインスタをチェック! https://www.instagram.com/rcinqfamille
「ふたつ星4047」「36ぷらす3」 運行時に、おもてなしを実施する元気な駅です!
※おもてなし内容・・・HAMA BARでの日本酒飲み比べ、地元物産品の販売、鹿島市イメージキャラクター「かし丸」くんによるお出迎えお見送り等。
※駐車場あり。
JR肥前浜駅舎内にある地酒を気軽に楽しめるお店。
営業時間:月~木 11:30-16:30金~日 11:30-16:30/18:00-21:00
定休日:なし
電話番号:0954-60-4160
住所:鹿島市浜町933 JR肥前浜駅舎内(ホーム直結)
「鹿島酒蔵ツーリズム」とは鹿島の酒蔵を巡りながら食や文化、歴史を全身で楽しむ旅のことです。全国に先駆けて“酒蔵ツーリズム”をスタートさせた立役者・中村さまにお話を伺いました。
酒蔵ツーリズムに関するこれまでの道のりを教えてください。
国内で日本酒がどんどん売れなくなってきた2000年代。一方、海外での販売は微増であるという点に目をつけて動き出したのが始まりです。
ロンドンで開かれる権威あるワイン品評会において、2007年「SAKE部門」が誕生。鹿島では日本酒の輸出を増やしていこう、と青年部中心に専門家の手も借りながら試行錯誤していました。そして、2011年富久千代酒造の『鍋島』が先述の品評会IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)において最高賞にあたるチャンピオン・サケを見事受賞!
この受賞の前後から酒蔵ツーリズム(当時は酒ツーリズムと呼んでいた)を各酒蔵で、そして町全体で盛り上げようと私は走り回っていました。町並みの修復が始まって5年経った頃でありタイミングも良く、また佐賀県のバックアップもいただけた事から一気に「酒蔵ツーリズム」の輪が広がっていきました。商標として登録したことも功を奏して、その活動は全国にまで拡大することとなります。
実は当初、地元の方々は半信半疑だったようです。しかし第1回鹿島酒蔵ツーリズムとしてイベントを開催した時に、シャトルバスが満員である光景を見て地元の方が認めてくれた。本当に、町の皆が元気になった瞬間だと感じました。
その後も知恵を絞って周りと協力してイベントを開催していきましたが、回を重ねるごとに幅広いお客さまに楽しんでいただけるようになりました。
年々集客数が伸びていますが、今後の展望についてお聞かせいただけますか
酒蔵ツーリズムが定着してきたころ、新たな取り組みとしてホームに直結できるBARを作ることにしました。地元の人が集まれる、そして一人でも入りやすいお店にしたいと思いました。コロナ禍のOPENでしたが、いろんな仕掛けをしたこともあり大打撃は避けられ今では昼夜問わず乗客の方も地元の方もみんなが楽しめる場所として大変賑わっています!
お酒の飲み比べは時期により嗜好を変えたり、BARの外で演奏会(地元のバンドや投げ銭コンサート等)を開催したり忙しいです。
BARと直結している肥前浜駅については、そもそも「駅舎は地域のコミュニティ」として考えているため駅ピアノを置いたり、田園風景を楽しむ企画をしたり、オペラコンサートもやりました。とにかく、「駅で出来ることは何でもやる」をモットーに今後も観光列車のお客さまを楽しませていきます。
中村さんにとって佐賀のおススメポイントはどんな所ですか
ふたつ星4047沿線でいうと、やはり「有明海」。
有明海は日本一の干満の差があり、潮がひいてるときは遠くまで干潟が見えます。車窓からも有明海の魅力を感じて頂けると思います。そして有明海の珍味であるムツゴロウをはじめ、カニや牡蠣など沿線の食もお楽しみいただきたいです。
そして、「祐徳稲荷神社」は是非とも足を運んでいただきたい。
京都の伏見稲荷大社、茨城の笠間稲荷神社と共に「日本三大稲荷」に数えられている神社で、初めていく方はびっくりすると思いますよ。本殿の先には奥の院へ向かって鳥居が続き、奥の院からは有明海まで一望できる絶景が特にオススメです。
佐賀ではないですが・・・
ふたつ星4047の午前便で長崎到着の後、「大村湾の夕日」はいかがでしょうか。天気により夕日の表情は変わりますが、ダイナミックな夕日には感動します。
2022年デビューのD&S列車「ふたつ星4047」について一言お願いします!
西九州は癒される風景と美味しい食など魅力に溢れています。ふたつ星や新幹線開業により今後多くの皆さまにお越し頂けることを期待しています。個人的には、「ふたつ星4047」と「西九州新幹線」を組み合わせて“佐賀長崎を満喫するオリジナルの旅”をしていただきたい。二泊三日でゆっくり遊びにきてください。
子ども達が誇りに思える町にしたい・・・という想いが私の活動の原点で、今も変わりません。駅での盛り上げはもちろん、鹿島そして佐賀全体を盛り上げるため、行政や地元のメンバーそして最近では移住者も一緒になって新しいことを考えています。
ふたつ星にご乗車いただくと、魅力的な各駅で乗り降りし“おもてなし”を楽しんでいただけます。新しい観光列車がせっかくこの町に来てくれるようになったので、私たちがどんなおもてなしをするかにかかっています。楽しみながらワイワイやってる肥前浜駅のおもてなしを、ぜひ体感しに来てください♪
(写真上段左より)松﨑 瞳、益山 真琴、髙橋 美香子、是木 涼子
(写真下段左より)内藤 美咲、宮田 かほ梨、藥師寺 芽衣
「ふたつ星4047」の立ち上げメンバーであるJR九州サービス課の皆さま。こだわりの車両だけでなく、車内でのおもてなしや体験などソフト面あってこそ“D&S列車”です。
皆さまに愛される観光列車を目指し準備を進めてきた客室乗務員の皆さまにお話を伺いました。
ふたつ星の魅力について教えてください!
「ふたつ星4047」は二つの海沿いを走ります。有明海と大村湾、それぞれ時間によって表情が異なる点は最大の魅力だと思います。車からみる景色とはひと味違った“列車の車窓からゆっくり眺める海”を沢山の皆さまにお勧めしたいです。
車内では、沿線の魅力を体験いただけるプランもご準備しています。ストーリー性を持たせたかったので、現在は有明海コース(午前)が佐賀海苔の試食体験・大村湾コース(午後)が波佐見焼転写体験がお愉しみいただけます。
また、停車駅でのおもてなしは是非体感頂きたいです。地元の方と触れ合える時間もD&S列車ならではの魅力です。
運行開始までの大変だった点、ワクワクした点などお聞かせください。
この時代にあった列車・サービスを作り上げたい思いが強く、立ち上げメンバーで試行錯誤しました。「新しいD&S列車だな」と感じていただける内容を考えた結果、このようなオリジナルサービスを始めることになりました。
「★★day’s photo(Today’s photo)」
その日撮った写真を自分だけではなくて列車に乗った皆さんと共有しあうサービス。後半に上映会をしますので、お集まりいただいた場でお客さま同士の会話が生まれるとうれしいです。
「★★day’s star(Today’s star)」
お客さまからご申告いただき誕生日の方(誕生月の前後1カ月)にステッカーお渡ししています。襟元などに貼って頂き、客室乗務員や地元の方からお祝いされて大変喜ばれています。ステッカーのデザインは客室乗務員が考えました♡
これらのサービスは、ふたつ星運行前にみんなで議論を重ねて、より良いサービスを追求して形にしました。
みんなの想いがお客さまに届けられた時はとても感動しました。
運行開始となったD&S列車「ふたつ星4047」について一言お願いします!
わたくしたち客室乗務員は「ふたつ星を愛される列車にしたい」という想いで乗務しています。その想いが伝わって、たくさんの皆さまに「乗ってみたい」そして、「もう一度乗りたい」と思っていただける列車になれるよう、これからもお客さまに寄り添った応対をしてまいります。
先日開業しました「西九州新幹線」との組み合わせや(行きはふたつ星、帰りは新幹線等)、時間が許せば往復でふたつ星にご乗車いただくなど・・・・お客さまにあった方法で佐賀長崎を楽しんでください。皆さまにお会いできることを楽しみにしております。
※JR九州の客室乗務員によるインスタにて、最新の情報を発信しております。ぜひご覧ください♪
https://www.instagram.com/jr_lady_official/
長崎でお菓子の製造販売をする専門店。
焼きたてスフレが楽しめるカフェも併設されています。
住所:長崎市古川町8-7
TEL: 095-827-6766
営業時間:《販 売》午前11:00~午後5:30《カフェ》午前11:30~午後5:30(L.O.午後5:00)
※スフレのラストオーダーは午後4:45までとなります
定休日:毎週水曜日
ふたつ星4047で販売している「長崎スフレ」。
車内で焼き立てのスフレを提供するという至難の業に挑んで頂いた『ママン・ガトー』の本田さまに“サクッフワッ”な熱々スフレの誕生秘話を伺いました。
長崎スフレの魅力・こだわりについて教えてください!
スフレとは、フランス語で“膨らます”との言葉通り、メレンゲでフワフワに膨らませたお菓子です。当店のチーズスフレは、厳選した素材でできています。なかでも、“長崎県産の卵”、そしてとても大切に育てられた“南島原のグリーンレモン果汁”は、長崎ならではのこだわりの素材です。
「熱々窯出し長崎スフレ」が窯の中でふっくら焼きあがった…最高に膨れた時がまさに食べ頃。その食べ頃のスフレが窯から出ると、温度が下がることにより、スーッとしぼみ始めるのです。一番美味しい時期を「賞味期限」と表現するのであれば、熱々スフレの賞味期限は1秒…せいぜい10秒以内ということになります。
如何に手早く、お客さまにお渡しできるか、「サクッフワッ」熱々のままお渡しするには、焼きあがった後の時間との勝負。そんな熱々スフレを、しかも列車内で提供するなんて、どう考えても困難です。それを、実現したいとの熱い想いを貫き、ふたつ星スタッフの皆さんが諦めなかったこと・・・これがふたつ星『長崎スフレ』誕生の所以だと感じています。
『ママン・ガトー』はどんなお店ですか?
フランス語で「ママン」は「お母さん」、「ガトー」は「お菓子」です。その言葉通りの”お母さんのお菓子”を楽しんでいただけるお店でありたいと、シンプルに考えています。※テイクアウト・イートインどちらもできます。
テイクアウトでは、缶のまま焼き上げて空気に触れぬまま熟成をかけます。素材の香り、風味、旨味も全部閉じ込め、あとは時間(トキ)の魔法に委ねるという独自製法によって出来上がったお菓子。スフレとは全く違う手法で作ったお菓子を販売しています。
また、ママン・ガトーの前身である「ノスドール」というお店は、93歳になる私の母が今は亡き父との金婚式を機に“こだわりの焼き菓子を追求したい”との想いで立ち上げたお店です。
※ノスドールとはフランス語で金婚式の意味。
大切に造り上げたお菓子たちを長崎から発信すべく、そして次世代にも繋げるために…。心を揺さぶるほどのお菓子を皆さんにお届けし、「長崎焼き菓子ここにあり!」と胸を張って言えるよう、これからもスタッフと共に追求していきます。
本田さんにとって長崎市のおススメポイントはどんな所ですか?
ゆったりとした時間、見えてくる景色・風景、そこで味わう美味しいもの…を求めて「ふたつ星」に乗って来崎される皆様には、誰もが知っている有名な場所や食べ物だけで正直満足してほしくはありません。
長崎は海と山に囲まれた土地柄、とても美味しいお魚を食べられるお店や、横浜・神戸に比べると規模は小さいですが、美味しいちゃんぽんのある中華料理屋さんが沢山あります。価格もリーズナブルで、お店によっては、「こんなに美味しくて、こんなに沢山呑んで食べて…え~!」と叫ぶほどの満足感を得られるお店も少なくありません。
小さな町の本当に小さなお店だったり、裏路地の…といった所にこそ、裏グルメが存在します。そんなお気に入りのお店、教えたいけど教えたくない(笑)私だけのお店がちょくちょくあります。
長崎市内は特に、観光巡りも美味しい所もあり、チンチン電車(俗に路面電車)に乗って遊園地気分で周遊できる点も私にとっては自慢の町です。有名な観光地だけでなく、少し歩くと見えてくる普通の住宅街ですら、古き良き時代の長崎の名残、レンガの塀や石畳を見つけることができます。そんな小さな町の散策での発見は、私の楽しみの一つです。
例えばグラバー園を通り越して、ドンドン坂までの散策コースや、シーボルト記念館や亀山社中跡の間にある伊良林界隈の散策は、歴史を刻んだ町の名残を感じることができます。
決して派手でない、静かな路地の散策を愉しんだ後の美味しいお酒とお食事。長崎でしか味わえない空気を、存分に吸って帰っていただきたい。そしてシュガーロード発祥の地から、美味しいお菓子(和菓子に洋菓子に、勿論カステラ)を手土産に…♡
2022年デビューのD&S列車「ふたつ星4047」について一言お願いします!
正直、ふたつ星スタッフの方々とお会いするまで、私はJR九州のことやD&S列車の魅力を知りませんでした。旅行といえば、飛行機でサッと飛んで、観光地を巡り、その地の美味しいもの探しをして、サッと帰って現実に戻る…という感じでした。
ふたつ星に関わらせていただいたことで、JR九州の方々の”如何にお客さまに楽しんで頂けるか”を掘り下げる熱い想いを知り、いつの間にか私もその一員になったかのように(図々しくも)、熱くなっていました。
列車内で繰り返し行った試作やそこで見た景色。それは、夕日の沈む大村湾の素晴らしい風景だけでなく、そこに携わるスタッフの方々の心や、それを受けて楽しそうに乗車されている人たちの顔。それを見て、列車の旅の素晴らしさを感じ、新しい自分を発見してしまいました。
今後は時間の許す限り、列車の旅をしていきたいと思います。JR九州のこだわりや想いに触れられるのを楽しみにしています。
四代続く佐賀県嬉野市の茶農家。
副島園本店
住所:佐賀県嬉野市嬉野町大字下宿乙738 和多屋別荘内
TEL: 0954-42-0210(和多屋別荘代表電話番号)
公式HP:http://soejimaen.jp/
佐賀県嬉野市で四代続く茶農家「副島園」の副島仁さま。「ふたつ星 4047」にぴったりのお茶を提供するため、専用茶畑をつくっていただきました。こだわりの茶畑で収穫した茶葉のみを使用するオリジナルのうれしの茶について、誕生秘話を伺いました。
ふたつ星の魅力について教えてください!
何より「近い」という事でしょうか。
ゲストとスタッフの距離はもちろん、地域の魅力を丁寧に提案されているので、乗車された方々には、“ひとや地域を近い距離で感じることができる空間”を体感していただけると思います。
「四季にあわせてまた乗車したい」と私も実際に思いましたし、周囲の人にも紹介したいと思いました。
「ふたつ星4047」専用茶畑ができるまで、そしてその茶畑からできたうれしの茶を作り上げるまでの大変だった点・楽しかった点など教えてください。
最初は、車内で提供するお茶のご依頼をいただきました。どのような特徴をもつ茶葉なのかを選定していくうちに、味や香りといったセレクトではなく、「茶畑の特徴(品種や樹齢)とふたつ星をリンクさせてはどうか」と思い至りました。
そこで選んだのが、定植してから数年と樹齢も若く天然玉露と謳われる「あさつゆ」という品種の茶畑です。普通栽培でも玉露のような高品質な茶葉が収穫できるのが特徴です。
ただ、栽培が非常に難しく、しっかりとした栽培管理をしなければその長所をいかすことはできません。年間の肥料の管理や刈り落としのタイミング、そして何より、新茶の収穫まで徹底した作業が求められます。春に収穫する一番茶(新茶)のみに品質を集約するために、二番茶や三番茶は収穫せず、1年に1度だけ茶摘みを行います。
副島さんにとって西九州のおススメポイントはどんな所ですか?
日本茶はその昔、中国から伝わったと言われています。嬉野茶は諸説ありますが、貿易が盛んだった長崎より嬉野へ運ばれた・・・という話もあります。様々な文化が入り混じった長崎は、多種多様な表情があり、歴史や食など何度行っても楽しめる、私の大好きなエリアです。
運行開始となったD&S列車「ふたつ星4047」について一言お願いします!
新型コロナウイルスの影響で様々なことが見直される世の中になりましたが、改めて旅の素晴らしさや豊かさを発信していってほしいです。お客さまやスタッフ、各地の生産者をはじめとした関連業者のすべての想いを乗せて走ってください!
地域の特産品である「みかん」と新規品目「アボカド」を通じて伊木力(いきりき)地区をもう一度活性化させることを目標に営農しています。
ふたつ星4047で販売している「伊木力柑橘ジュース」。
平野さんのこだわりが詰まった柑橘ジュースそして平長農園についてお話を伺いました。
車内販売商品「伊木力柑橘ジュース」の魅力・こだわりについて教えてください!
伊木力(いきりき)でつくられたみかんを1年中楽しんでもらいたいとの思いで作りました。
収穫したみかんの中から厳選して搾汁するので、予定した製造本数に至らないこともあり苦労もありますが・・・
「子どもたちに安全に飲んでもらいたい」「出来るだけありのままのみかんを五感で感じてほしい」という思いから、伊木力産柑橘を100%使用し、保存料・香料・着色料など無添加で作っています。こだわりの「伊木力柑橘ジュース」をぜひ車内でお楽しみいただきたいです。
平長農園のこだわりや平野さんの想いを教えてください。
平長農園では、子供たちにも美味しいみかんを安心して食べてほしいという想いで有機肥料を中心に使用し、低農薬に努力して、見た目よりも安全と味を最優先して育てています。
栽培にあたっては、ココナッツミルクとキノコ由来の漢方成分含有の酵素液を散布することで、健康で元気な樹とまろやかな味のみかんを育てています。
また、収穫の際にはじっくり木成り完熟するのを待って、私自身が自信を持てる味になってから収穫。出荷にあたっても、代々受け継いだ独自の選果基準で必ず2人以上の目で選別し、お届けするようにしています。
平野さんにとって西九州のおススメポイントはどんな所ですか?
春は東園駅~大草駅間に咲く古川ふるこの桜と菜の花がおすすめ。
秋は大村湾から見る夕焼け。
年間通してのオススメは、雲仙市小浜町の海を望む足湯です!
2022年デビューのD&S列車「ふたつ星4047」について一言お願いします!
長崎県、佐賀県には、まだ私も知らない魅力的なスポットや美味しいグルメがたくさんあります!
ぜひ、ふたつ星の停車駅を起点に各地へ足を運んで楽しんでください。
「ふたつ星4047」が走り出すまでのストーリーと、運行開始を支えたプロジェクトリーダーの、今の「ふたつ星4047」に対する想いについてお話を伺いました。
ふたつ星4047の特徴について教えてください!
ひとことで言えば「西九州の魅力を感じられる」点がふたつ星4047の特徴です。
西九州の魅力は数えきれないほどありますが、個人的には海の景色・豊かな食・温かい地域の皆さまが最大の魅力です。
これに加えて昨年走り出した「ふたつ星4047」が西九州の魅力のひとつに加われたと思っています。
素敵な車両の中でおいしいものを食べながら海の景色をお楽しみ頂ける「ふたつ星4047」に是非沢山の方にご乗車頂きたいです。
「ふたつ星4047」はJR九州としてどんな想いを持って構想されたのでしょうか?また現在はどんなフェーズにいると思いますか?
運行開始の1年半以上前に「西九州新幹線の開業に合わせて西九州エリアに新しいD&S列車を走らせよう」という話を社内でしたのがスタートでした。
九州新幹線開業時にも様々なD&S列車が誕生して沿線エリアが盛り上がりました。今回、西九州新幹線の開業効果を最大化させるためにも、「線から面」へと観光・周遊の広がりをつくり、“西九州エリア全体の観光促進に役立ちたい”という想いをベースにふたつ星4047の構想に入りました。
多くの方々のご協力のもと昨年秋に無事運行開始となり、現在は“地域の方々に列車を育てていただいている段階”だと感じています。
列車の認知度だけでなく、やはり西九州エリアの魅力をもっと発信し全国・全世界の方々に知って頂きたい。例えば、1回目の乗車は午前便、次のタイミングでは午後便・・・といった感じで何度も足を運んで頂けることが理想です。実際、なんども足を運びたくなるエリアなのでその魅力を存分に知って頂くことができれば、決して高くない目標だと思っています。
服部さんにとって西九州のおススメポイントはどんな所ですか?
素晴らしいものを作っている人達がいることが、西九州のすばらしさです。今回このホームページに出てきて下さった人達に会いに行く・・・のは如何でしょう?とても面白い旅になると思います!
何度も西九州には通いましたが、スポットとしてお勧めはこちらです⇩
■佐賀
嬉野の茶畑・温泉
■長崎
雲仙・小浜エリア、外海の夕日
■景色
東園駅~大草駅にある弓形の線路の景色。海の上を走っているような感覚と風光明媚な大村湾を楽しんで欲しい。
運行開始して約半年となるD&S列車「ふたつ星4047」について一言お願いします!
産みの親としてプロジェクトリーダーを務めさせて頂きましたが、西九州エリアの「おいしいもの」、「車窓からの素晴らしい景色や地域の方のあたたかさ」、そして「ラウンジ40」という素敵な車両という3つのテーマでたくさんのこだわりを詰め込みました。
お客さま・沿線地域の方々をはじめ多くの方々に支えていただいてている「ふたつ星4047」。
これからも皆さまとともに成長し、長く愛される列車にしていきたいという想いでいっぱいです。
まずは一度、こだわりが詰まった列車にご乗車頂けることを楽しみにしております。