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理系出身者が働く魅力を語り合います
[理系社員座談会]

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プロフィール

  • 車両・運輸

    松原 大知DAICHI MATSUBARA

    運輸部 企画課
    2014年入社
    航空宇宙工学専攻

  • ITマネジメント・デジタル推進

    東村 将志MASASHI HIGASHIMURA

    総合企画本部 デジタル変革推進部
    2017年入社
    情報工学専攻

  • 事業開発(建築)

    桑田 芙貴子FUKIKO KUWATA

    事業開発本部 開発工事部
    2020年入社
    建築学専攻

  • 電気・DX推進

    松本 卓大TAKAHIRO MATSUMOTO

    工務部
    2017年入社
    情報知能工学専攻

TALK.1

学生時代、どんな研究をしていた?

松原 今日は理系社員座談会ということで、学生時代に理系専攻だった皆さんに集まってもらいました。

桑田 学んできたことが仕事でどう活かせるのか、気になる方も多いと思います。

松本 特にJR九州の場合、想像以上に幅広く事業を展開しているので、鉄道と自分の専攻がどうリンクするのか気になりますよね。

東村 そうですね。鉄道だけじゃない、九州を元気にするために活かせることがこんなにもあるんだ!ということを、たくさんの方に知ってもらえると嬉しいです。

松原 ではまず、それぞれの研究テーマを語りましょうか。私は航空宇宙工学を専攻していました。主には航空機の翼周りの気体の流れを計算するアルゴリズム開発に取り組みました。

松本 鉄道ではなく航空機の研究をしていたんですね。

松原 そうなんです。まったく鉄道に関係ないことを学んでいました。

東村 私も同じで、鉄道とは関係なく、学部も大学院もひたすらプログラミングについて研究していました。学部時代はちょうどビッグデータがブームの時期で、大量のデータを効率的に処理するプログラムの開発に打ち込み、大学院時代は消費電力を抑えつつ、処理速度を1秒でも早める研究をしていました。

松本 東村さんと似ていて、私の場合はソフトウェア開発の研究をしていました。開発履歴からバグの傾向を解析する、ニッチな領域でしたね。

桑田 すごく専門的ですね。私は今の仕事に比較的リンクしていて、学部から大学院までの6年間、建築学の中でも都市計画について学びました。ざっくりいうと、どうすれば地域の方を巻き込んだまちづくりができるのかをテーマにして、農業や団地、外国人居住者の国籍、さらには寺など地域ごとの特性を活かしたまちづくりを模索する過程を学んだかたちです。

松原 鉄道について学んだ人が座談会参加者にいない(笑)。

松本 個性があって面白いですよね。就職活動では、どんな軸で会社を選んだのか気になってきました。

対談風景

TALK.2

JR九州を選んだ理由

桑田 皆さん、会社を選ぶ時に学んだことを活かしたいという想いが一番でした?

松本 私は情報系の大学でソフトウェア開発を研究しましたが、システムエンジニアやプログラマーといった、ソフトウェアをつくる側ではなく、「ITで課題解決をしたい」という想いの方が強くありました。何より地元九州で働きたいという強い想いが一番にあったので、そことマッチしたかたちですね。

桑田 私も大学生活6年間を東京で過ごしながらまちづくりを学び、どこでまちづくりをやってみたいかと考えた時に、結局は地元大分のある九州だったんです。地方都市の研究を行う中で、地元の方たちとの距離の近さや、対話を重ねることで多くの方がまちづくりに参画していく様子を見て、このようなプロセスを踏めるのは地元に密着した企業じゃないとできないと感じたことも大きかったです。

東村 私も出身が長崎で、私にとって特別な場所である九州で働くことで、地元の発展に貢献したいという想いがありました。とはいえ、就職活動の最初の頃は、JR九州はまったく候補になかったんですけど。

松本 どうしてJR九州に興味を持ったんですか?

東村 大学の単独企業説明会にいらっしゃった先輩社員と一対一でいろいろ話していく中で、その先輩とすっかり意気投合して、JR九州に入社したら面白そうだなと感じたのがキッカケです。

松原 私も「この人と一緒に働きたい」と思える方々が多かったのがJR九州でした。

東村 もちろん、大学時代の学びと直結しているシステムエンジニアや電気メーカーといった説明会にも参加したんです。ただ、何十年も同じ仕事をすることが、自分には絶対向いていないだろうと感じていて。JR九州であればさまざまな事業があるため、短いスパンで異動して常に自分がフレッシュな状態を保てるだろうなという期待がありました。

松原 同じです! 私も一つのことをずっとやり続けるよりも、チームでいろんなことやりたいという想いが強くて。研究職はやめようと思いつつ、かといって他にやりたいことも具体的になかったので、片っ端からいろんな企業のOB訪問に参加しました。

松本 二人とも学生時代は専門分野の研究を続けていて、ですが冷静に自分の適性を判断して、学んだことにこだわらなかったんですね。特に松原さんは鉄道ではなく航空機の研究をしていたわけですけど、鉄道のどこに惹かれたんですか?

松原 たまたま鉄道会社に内定していた先輩がいて、話を聞くと面白かったんですよ。鉄道は旅客機のように点と点で距離を近づけるだけじゃなくて、駅や沿線を中心にまちづくりを行ったり、単純な輸送手段ではないという話にとても興味を持ちました。

桑田 鉄道イコール電車というイメージを持ちがちですよね。私も最初の頃は鉄道会社を視野に入れていなくて、建築業界の設計事務所やゼネコン、デベロッパーなどさまざまな企業のインターンシップに参加する中で、結局、鉄道会社が最も自分がやりたいまちづくりをやっているという結論に至りました。

松原 まちをつくり、人々の生活そのものを変革する可能性を秘めている魅力が、鉄道というインフラにはある気がします。

松本 JR九州は鉄道だけでなく、グループとして飲食事業や商業事業など多様な分野での仕事がありますしね。さまざまな仕事に携わり、多角的なスキルを身につけながら九州というフィールドに貢献できることが魅力ですし、どんな自分になっていけるのか、常に未来の自分にワクワクできるのも醍醐味だと思います。

対談風景

TALK.3

学んだことを仕事に活かせている?

桑田 皆さんの話を聞いていると、学んだことを活かしたいという想いにとらわれていないと感じました。

東村 実際に働く中で「役立っているな」と感じることの方が多いかもしれません。私はデータ分析プロジェクトに携わり、JR九州グループの業務課題解決を支援する仕事をしています。多くの関係者に分析結果等を説明する機会があり、説得力のある分かりやすい説明資料の作成や説明が欠かせないため、プログラミングスキル以上に論理的思考力や説明力が役立っていると感じます。

松原 私も大学時代に学会で研究発表する機会が多くあり、大勢の人前で説明をすることに抵抗がないというのは今も強みになっています。

松本 先ほど、同じことをやり続けるよりもいろんなことに挑戦したいとおっしゃっていましたが、実際にどんなキャリアを歩んでいるんですか?

松原 運輸部、運行管理部でキャリアを積んだ後に工務部 システム課で新規システムの開発に携わりました。リリース後は運輸部でDX推進やデータ分析を担当し現職に至ります。加えてリクルーターとして新卒採用に関わったり、東村さんや松本さんと一緒に、データ分析を軸に業務改革や施策立案につなげたりといった仕事をしています。

松本 本当にいろんな業務に携わっているんですね。私は情報系の素養がベースにあったからこそ、過去に携わった運行管理システムの開発や、現在のDX業務に携われていると感じることも多いです。実際に手を動かしたり行動分析の部分は東村さんたちデジタル変革推進部の方にお任せし、私は上流の施策立案に携わっているため、いろんな人とディスカッションを重ねながら進めており、どちらかと言うと文系寄りの仕事をしている気分だったりします。

桑田 本当にそうですよね。多くの人の意見を聞き、取りまとめながら一つの成果にまとめていくプロセスを通じて都市計画を学んだため、実は私も理系専攻出身という実感がないです(笑)。現在は建物一つひとつをゼネコンやサブコン、設計者、テナント、近隣にお住まいの方をはじめ、社内外の調整を経て一つの形にしていく仕事をしていますが、行政の仕組みやまちづくりの制度、また多くの人の意見をまとめる方法など、研究室時代に模索していたことがそのまま活かせていると感じます。

松原 もちろん、直接的に活かせる学びもありますよ。車両の検査などで判明した亀裂や破損の原因推定のため、応力負荷や圧力分布といった観点で調査したことがあり、流体力学や材料力学の知識が活きたことがあります。

桑田 専門知識の部分だと、建築の基礎、例えばコンクリートの内部の成分のバランスであったり、構造力学であったり、学生時代の基礎的な知識がすべてフル稼働していると感じます。

東村 専攻や選択する仕事で変わってくるので、一概に「こういう学びが活かせます」と言い切れないところがあり難しいですが、何かしら過去の経験や成長が活きる場面が必ずあるということは断言できると思います。

対談風景

TALK.4

JR九州で、どんな風に活躍できる?

松本 理系という大きなくくりで語ってきましたが、研究しモノづくりをする技術系職の面もありつつ、大前提の目的自体をつくっていくことがJR九州で働く魅力だと思っていて。自分で考え抜いたことが九州の元気につながるので、やりがいも大きいです。

桑田 九州というフィールドで、鉄道に携わる醍醐味は存分に活かせるといいですよね。鉄道会社だからこそ、大きな建物を一つ都市部に建てて終わりというような開発ではなく、活性化の効果を地方の隅々まで波及させることができると思っているんです。人口ボリュームのある大都市だから成り立つことを、地方部でどうやったら実現できるのかというのは、まさに大学でも取り組んでいたことです。学生時代の経験と、今しかできないことを掛け合わせて「波及させる」取り組みに挑戦していきたいと思っています。

松本 一方で、今後を見据えた時に人口減少など、従来通りではできなくなる業務も増えてくる中で、鉄道もJR九州も転換期であると感じています。

松原 事業も仕事も、持続可能な形に変わるべく、抜本的に見直し、これからの在るべき姿を体系的に構築していく必要がありますよね。不便なことは先進技術を活用し解消していきながら、新しい魅力のある仕事の創造をめざしたいです。

桑田 自分たちの手で仕事自体をつくっていけるという楽しさもありますよね。

東村 私が担当しているデータ分析プロジェクトも、スタートしたばかりなんですよ。まだまだ会社に浸透しきっていないと感じることも多く、勘と経験ではなくデータに基づいて意思決定を行う文化をつくりたいと思っています。

松原 ビッグデータやAIなどを活用したDXは、昨今最も勢いのある分野ですし、当社でもDX人材の育成を進めています。IT技術は日々目まぐるしい速度で進化するため、新鮮な気持ちで業務に取り組むことができる一方で、時代の流れに乗り遅れないようにすることに必死です(笑)。

松本 どんな新しい技術を導入すべきなのかという意思決定の部分に携われるのもJR九州の魅力ですね。目の前の課題に対してやれることがまだまだあって、伸びしろがたくさんあると日々感じます。

東村 さらには挑戦によって蓄積したノウハウは、しっかり外部にも発信して、JR九州はこんなにもトレンドに合わせて進化し続けているんだと広く認知してもらえる取り組みもしていきたいです。

桑田 九州というフィールドで仕事をしているからには、地元の方々に私たちが今、どんなことに取り組み変化しているのかを知ってもらうことは、とても大切なことだと感じます。鉄道や開発の仕事は、専門的な知識を持つ人々の働きで成り立っています。九州がこれからも魅力ある土地であり続けるように大きなビジョンを掲げながら、同時に、目の前にある仕事に自身の専門知識を活かしひたむきに取り組むことで、成長し続けることが目標です。

東村 JR九州は技術革新における先進的な取り組みとともに、社員一人ひとりのスキルアップを大切にしている会社だと感じます。自分の知識と技術を活かして地域に貢献できる会社です。ぜひ、たくさんの方と一緒に九州、日本、そしてアジアの元気づくりに挑戦していきたいですね。

対談風景