私のいま
当時、JR九州グループ全体のDX戦略を立案していたIT推進部で、アプリ開発の専任担当者の公募を行っていたことを知り、直感的にやってみたいと感じ思い切って応募し選任されました。現在の業務は、専門知識がなくても簡単にアプリ開発ができるローコードツールを利用して、社内のアナログ業務をデジタル化するアプリ開発を行っています。また、社員が誰でも自分たちで業務アプリを開発・保守できる「デジタルチャレンジ(市民開発)」という世界観をめざして、研修や開発サポートも行っています。私が開発及び運用保守を担当しているのは全社員が利用するアプリで、そのほかに駅などの営業系統、運転士や車掌などの運輸系統、私が所属していた工務系統など、部門ごとにデジタル担当を配置し、密に情報交換しながらアプリ開発・推進業務に取り組んでいます。
開発要望をもらった業務は、何が具体的な課題なのか自分の目で確かめるためにできるだけ現地に足を運び、現場の率直な意見を聞くようにしています。実際に現場に行ってみるとさまざまな意見を伺え、アプリ化では根本解決できない課題を発見した際に、業務のルールそのものの見直しを提案することもあります。業務を進めるうえで多くの課題にぶつかりますが、「どうすればその業務が楽になるのか」を常に考え、慎重に検証するようにしています。誰もがアプリを開発・保守できる「デジタルチャレンジ(市民開発)」の世界観を目指すには、アプリを使うことによってどれだけ便利になるのか、今よりも良くなる未来を共通認識として持ち、会社全体のITリテラシーを高めていくことも重要だと感じています。