私とJR九州の出会い
学生時代は環境学、気象学を専攻していたことから、就職先も当初は気象庁など気象に関する機関や企業を視野にいれていました。ただ「社会活動を下支えしたい」という共通の視点で視野を広げたときに、鉄道といった交通インフラ業界にも興味があることに気付きました。これは、大学の社会環境学の講義の中で、公共交通の一つである鉄道が今後の社会変化にどう対応し、普及させていくべきかというテーマに触れたことも影響していたと思います。
私は福岡の北九州市出身ですが、最初は地元の企業に強くこだわっていたわけではありませんでした。きっかけは交通インフラ業界に興味を持ち始めたころ、JR九州の先輩社員にお会いする機会をいただいたことです。約束の1時間前に集合場所に着いてしまったのですが、すでに先輩社員がいらっしゃり「ずいぶん早いね!」と明るく迎えてくれ、素人の学生の質問にも一つひとつ丁寧に答えていただきました。先輩社員の温かい人柄に触れると同時に、毎日当たり前に運行している鉄道も気象の影響を受けることを知りました。当時学んでいた気象についても興味を持ちながら、鉄道を通じて「社会活動を下支えする」ということにやりがいを感じるようになり、最後は地元へ貢献できるという点が後押しになってJR九州への入社を決めました。