自由時間手帖

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九州で心の岩戸が開く旅〜九州ヒーリング〜

辛酸なめ子

辛酸なめ子

漫画家、コラムニスト。 埼玉県出身、武蔵野美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。 アイドル観察からスピリチュアルまで幅広く取材し、執筆。新刊は「魂活道場」(学研)、「ヌルラン」(太田出版)。

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高千穂峡

高千穂峡

その昔、阿蘇火山活動の噴出した火砕流が五ヶ瀬川に沿って帯状に流れ出し、
急激に冷却されたために柱状節理のすばらしい懸崖となった峡谷。
国の名勝・天然記念物に指定されている。

「雑誌の写真で見てずっと憧れていた高千穂峡。エメラルドグリーンの川、ワイルドに削られた岩、そして白くほとばしる滝など、どこを見ても絶景で逆に実感がわきません。さすがに情報中毒の私も、この高千穂峡にいる間はスマホで検索したりニュースを見ることをしませんでした。 」

辛酸なめ子『九州で心の岩戸が開く旅〜九州ヒーリング〜』(2018)

天安河原

天安河原

天照大神(アマテラスオオミカミ)が岩戸にお隠れになったさい、
天地暗黒となり八百万の神がこの河原に集まり神議されたと伝えられる大洞窟。
無数にある積まれた石が天安河原の神秘的かつ幻想的な雰囲気を一層引き立てる。

「洞窟の祠の周辺には、無数に石が積み重ねられていました。賽の河原のような幽玄な光景です。願いをこめながら石を積み重ねると叶うと言われているそうですが、ジェンカ以上の精度でバランスを保っています。東国原元知事がこの場所でお告げを聞いて知事になることを決意したという伝説も。私は林立する小石の山に圧倒され、人々の願いの熱量の圧で前に進むことができませんでした。もし万一当たって崩してしまったら、他人の願いがぶちこわしになってしまうので恐ろしいです。 」

辛酸なめ子『九州で心の岩戸が開く旅〜九州ヒーリング〜』(2018)

イルカウォッチングのクルーズ船

イルカウォッチングの
クルーズ船

天草に生息する野生のバンドウイルカに1年を通して98%の確立で出会うことが出来る。バンドウイルカは大変人懐っこく、クルーザーと並んで泳いだり、目の前でジャンプしてくれたりと様々なパフォーマンスを見せてくれることも。

「船が通詞島の近くにさしかかったら、たくさんの漁船が集まっていました。他のイルカウォッチングの船のようで、どうやらこのあたりにイルカが……。
「あ〜っいた!!」と叫びが起こり、見ると波の合間に背びれが見えます。サメとは違う薄いグレーの背びれと丸みを帯びた背中が見えました。一頭見つかると次から次へと、もうイルカの群れに包囲されているような状況でした。」

辛酸なめ子『九州で心の岩戸が開く旅〜九州ヒーリング〜』(2018)

A列車で行こう

A列車で行こう

「16世紀の天草に伝わった南蛮文化」をテーマにデザインされたドラマティックな特急。落ち着いた色調の木やステンドグラスを配したインテリアは、まるで映画のワンシーンのよう。思い出に残る極上の旅を演出してくれる。

「A列車で行こう」は「16世紀の天草に伝わった南蛮文化」をテーマにデザインされた、熊本と三角港を結ぶ人気の観光列車です。窓にはステンドグラスがあしらわれたレトロでおしゃれな内装に高揚。BGMはジャズで大人のための列車です。都内の電車が少しでも遅れるとイライラするのに、観光列車は一駅の停車時間が長くても全く苛立たないのが不思議です。

辛酸なめ子『九州で心の岩戸が開く旅〜九州ヒーリング〜』(2018)

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