長崎に三店舗、テイクアウトショップ二店舗を経営する本格中華料理店(中国菜館)。「長崎ちゃんぽん」が有名。長崎中華街本店と長崎中華街新館は隣接しており、豪華絢爛で風情あふれる外観は中華街の観光地のひとつ。
「中華街の中の「江山楼」で食したちゃんぽんも皿うどんも、彩り鮮やか。そしてどちらもほの甘い味つけが、長崎風です。江戸時代は、長崎に荷揚げされた砂糖が、全国へと出荷されていました。長崎街道の別名は、「シュガーロード」。だからこそ長崎では、何でも甘めの味付けが多いのだそうです。
甘さは、旨さ。この甘さが「長崎に来た!」という感慨と満足感とを与えてくれるのでした。」
酒井順子『長崎へ、『光』を観に行く』(2019)