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筑後吉井駅

筑後吉井駅は1928(昭和3)年12月24日に開業した駅。福岡県うきは市(旧吉井町)の中心部であり、江戸時代から大正期にかけては豊後街道の宿場町として大いににぎわい、立ち並ぶ町家や土蔵が連続する街並みが「白壁の街並み」として伝統的建造物群保存地区にも指定されているエリアに近い駅です。
そんな筑後吉井駅の旧事務室スペースに2024(令和6)年11月22日オープンした「Zelkova Coffee えき」。 店主の田中隆宣さんにお話を伺いました。

店舗名の「えき」に込めた想い

Zelkova Coffeeはうきは市に位置する耳納連山の麓にお店を構えるコーヒー専門店。店の前に佇む大きな2本の欅(ゼルコバ)の木が店名の由来とのこと。既にファンも多いZelkova Coffeeが筑後吉井駅に新たに「Zelkova Coffee えき」をオープンしたその理由は、

“「えき」は駅だけでなく、液、易、益を意味しています。いろんな「えき」を通して、ローカルから世界へ、おいしいコーヒーを届けたい”

手軽に、そして親しみやすく、美味しいコーヒーをもっと身近に楽しめる場所をつくりたい、そんな想いにこの場所が一致したのかもしれません。筑後吉井駅は製粉工場に隣接し、かつては小麦粉の貨物取扱も行っていた駅。そんな駅で日々の生活に加えて観光、流通が交錯するこの場所ならではの特別な空間が提供されています。

「コーヒーが飲める豆屋」を駅に

田中さんはコーヒー生産地を訪れ、コーヒーをつくる人、土地を知るうちに、コーヒーの生産者と飲む方の距離を近づけるにはどうしたらよいかといつも考えていたそうです。そんな中筑後吉井駅というロケーションで目指したのは「コーヒーが飲める豆屋」。

“単なるカフェや喫茶店ではなく「コーヒーが飲める豆屋」として、美味しいコーヒーをもっと身近に感じてもらい、コーヒーを通じて人々をつなぐことを目指しています”

単にコーヒーを提供するだけでなく豆の選び方や楽しみ方など、コーヒー文化を深く体験できる空間をつくり、生産と生活をつなぐ。たくさんのコーヒーと安らぎを交易し、益があふれる場をつくる。生産地から美味しいコーヒーをお客さまに届ける「お付き合い」を目指している田中さんの想いを具現化した店舗です。

“美味しいコーヒーを通じて筑後吉井のことを知っていただけることが目標です”
無人駅からコーヒーの香りあふれる空間に生まれ変わった筑後吉井駅。駅を訪れる人々の日々の生活にちょっとした幸せをつくるために、「Zelkova Coffee えき」は今日もいろんな「えき」を皆様にお届けしています。

Zelkova Coffee えき
福岡県うきは市吉井町 筑後吉井駅 駅舎内
営業日はinstagramから