九州旅客鉄道株式会社 人事部長 中嶋 弘明

【人事部長インタビュー】

~入社から現在までを振り返って~

私は1996年に当社に入社しました。本社と鉄道の現場を往復しながらキャリアを重ね、現場では車両の保守や運転士、現場長などの経験を積みました。本社では車両や乗務員を所管する運輸部や人事部の経験が長いです。
つらい仕事ももちろんありましたが、世の中の役に立っていると実感できる仕事ばかりでしたので、前向きに取り組めたと思います。目の前の仕事にやりがいを持ち全力で取り組んできたら、27年目になっていたというのが実感ですね。まわりの上司・先輩や後輩に恵まれていたことが大きかったと思います。

~どんな会社なのか~

1987年の会社発足当初、当社の収入はほぼ鉄道事業による収入でした。それがコロナ前の2018年度には当社グループの鉄道事業の収入割合は約35%まで下がっています。鉄道の収入自体は約1.5倍に増えていますからそれだけ新しい事業に挑戦してきたということです。
また、発足当初は年間約290億円の営業赤字でしたが、様々な経営努力を重ね2016年には悲願の株式上場を果たすことができました。先輩方が失敗を恐れず、チャレンジし続けてきた結果だと思います。
当社では「挑戦を称える」、「異端を尊ぶ」、「変革に挑む」、「一番風呂に入る」という言葉が好んで使われます。先輩方から受け継いだDNAに私は誇りを持っています。

~なぜJR九州を選んだのか~

学生時代は工学部に所属していました。レストランでアルバイトをしていたこともあり、サービス業に興味を持っていました。自分の中で何となく「メーカーの研究職は向いていなさそうだな」と感じていたこともあり、当時斬新な車両を次々とデビューさせ、サービスに力を入れていた当社の技術部門で活躍したいと思い、当社を選びました。リクルート担当だった先輩の方々がとても親身で、優しかった事も決め手となりました。

~期待される社員像~

当社のおこないの一つである、「誠実」は最も大切だと思います。その上で、「物事を前向きにとらえよう」、「現状を変えよう」、「地域を元気にしよう」、そして何より「仲間を大切にしよう」という気持ちがある方は、一緒に働いていてとても楽しくなります。
逆に言うとそれ以外は、色々な個性を持つ社員がいていいと思います。いろいろな個性や、バックグラウンドを持つ社員がいて、お互いを認め合い、そして仕事を通してお互いを高めあっていただけたらと思います。

~新型コロナウイルスによる変化~

この2年余り、新型コロナウイルスの影響により当社は大きなダメージを受けました。2022年度の新卒採用も見送りました。せっかく人事部長に着任したのに新しい仲間を迎え入れることが出来ないことは残念でなりません。
一方、この2年間で当社は多くのものを得ることもできました。鉄道事業の固定費削減に向けて、全社員一丸となって取り組んだBPR(Business Process Re-engineering)施策では、これまでの延長線上の経費節減ではなく、既存のルールや仕組み、考え方の抜本的な見直しを行いました。その結果、コロナ前の鉄道事業の費用の約1割にあたる140億円以上の固定費のコスト削減に目途をつけることができました。
また、私は人事部に着任する前は現場にいましたが、その現場でもウォーキングイベントや車両基地祭りを積極的に開催するなど、以前よりも「少しでも鉄道を利用していただこう」「少しでも地域を元気にしよう」という気持ちが格段に強くなっていると感じました。コロナは当社を強くしてくれたと感じています。

~これからのJR九州~

コロナで苦しんだ2年間は我々を強くしてくれました。その強さを備えて当社はこれまで以上に様々な事業に挑戦していきます。
鉄道ではいよいよ西九州新幹線「かもめ」が走り出し、それに合わせて新しいD&S列車である「ふたつ星4047」を投入します。その西九州新幹線に合わせて、新長崎駅ビルやマリオットホテルの開業なども続きます。これから地元の皆さまとともに、西九州エリアの元気をつくることが楽しみでなりません。また今年度から鉄道事業のさらなる経営体質の強化に向けて「未来鉄道プロジェクト」をスタートさせます。積極的な投資を進め、技術革新による未来の鉄道をつくることを目指します。若い皆さまの新しい視点やデジタル人材としての活躍を期待します。まちづくりでは、いよいよ博多駅空中都市プロジェクトが動き出します。博多地区以外にも福岡市の油山にて、複合体験型アウトドア事業にも新たに参入しますし、嬉野の旅館の開発も控えています。
脱炭素社会の実現に向けても取り組んでいかなければなりません。
是非、これらの仕事を通して、ご自身の成長を感じていただくとともに、会社の未来と地域の元気をつくっていただけたらと思います。
皆さまと一緒に働けることを楽しみにしています。

人事部長 中嶋