門司港駅案内

庇
④ 庇
門司港駅の周りにはたくさんの庇や屋根が取りついています。それらはホームを覆うためのものや車両を覆うためのものなど、それぞれに固有の用途があります。
今回の修理工事では駅舎の正面に取りついていた庇を撤去し、大正時代の姿に復原しました。正面にあったこの庇は昭和4年に取り付けられたもので、増え続ける乗降客や自動車の乗り降りのために設置されました。古写真をみると、大正時代は駅前に人力車が停まっているのに対し、昭和初期頃から自動車が停まるようになっています。
現在では使われなくなってしまったこの車寄せの庇ですが、当時の駅舎の使われ方や建設技術を知るための貴重な史料であることから、庇の一部を駅舎西側の通路に移築し、保存展示しています。
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